皆さん、αアルブチンという言葉はなかなか聞かれたことがないかもしれませんね。
ただ、ハイドロキノンであれば聞いたことがある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ハイドロキノンは、美白剤、もしくは「肌の漂白剤」との異名も持つ二価フェノール(化合物)です。
このハイドロキノンをブドウ糖とα結合させた物質がαアルブチンです。
シミやそばかす、くすみの原因となるのがメラニンだということはご存知の方も多いと思います。
αアルブチンはこのメラニンの生成を強力に抑制する効果があるのです。
シミ・そばかすの原因となるメラニンとαアルブチンの美白効果
紫外線を浴びると、お肌の細胞の核がダメージを受けるのを防ぐ働きが起こります。
この過程で生成されるのが、紫外線を吸収することによって細胞の核がダメージを受けるのを防ぐ役割を果たすメラニンなのです。
具体的には、紫外線を浴びることで活性酸素が発生するのですが、これによる細胞核へのダメージを防ぐために、メラニンを生成する動きが起こります。
まず、チロシンと呼ばれるアミノ酸が作られ、これに活性酸素であるチロシナーゼが結合します。
この結合でチロシンが酸化することによって、最終的には茶褐色のメラニンへと合成されていくのです。
通常であれば、メラニンはその役割を果たしたり不要になると排出されるのですが、年齢を重ねていくとその機能がうまく働かず、メラニンが凝集するとシミやくすみとなってしまうのです。
αアルブチンは、このチロシナーゼに直接作用して、メラニンの生成を抑制する効果があるのです。
これによって、茶褐色になったメラニンが薄くなるため、αアルブチンはメラニンの還元作用がある、美白効果があると言われているのですね。
αアルブチンの美白効果:臨床実験
江崎グリコでは、αアルブチンをヒトを通じて臨床実験を行っています。
<美白効果臨床試験 1>
ヒト60人による臨床試験において、α-アルブチンは1ヶ月目から他の美白成分に比べ最も効果的にメラニン生成を抑制します。この効果は、試験期間(3ヶ月)全てにおいて持続していました。
(試験内容)
被 験 者:各群20名
使用方法:1%配合クリームを1日2回塗布
評価方法:1ヵ月後に試験前との明度差測定(引用:グリコ αーアルブチン)
<美白効果臨床試験 2>
ヒトでの臨床試験において、α-アルブチンは紫外線により引き起こされる日焼けを効果的に抑制し、その効果は濃度依存的であることが確認されました。![]()
(試験内容)
被 験 者:23名
使用方法:各クリームを1日2回塗布
紫外線照射:1回(試験開始日)
評価方法:紫外線照射直前との明度差を評価(引用:グリコ αーアルブチン)
参考・引用:
グリコ αーアルブチン
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